Linda Edition Mapper
eroica-intro

Intro: Allegro molto

G minor -> C minor2/40:00 – 0:15

【仕組み】全合奏による激烈な下降パッセージと突然のゲネラルパウゼ(休止)。嵐の余韻のなかに静寂が訪れる。

【位置づけ】従来の交響曲の常識を打ち破る、劇的で謎めいたフィナーレの幕開け。

eroica-theme

低音主題(スケッチの骨組み)

E-flat major2/40:16 – 0:50

【仕組み】旋律を持たず、低音弦のピチカート(指弾き)のみで「プロメテウス主題のバス」が静かに提示される。

【位置づけ】旋律ではなく和声の骨組み(バス)から変奏を組み立てていく、ベートーヴェンの革新的な構成手法。

eroica-1

2声の対位法

E-flat major2/40:51 – 1:21

【仕組み】バス主題が第2ヴァイオリンへ移り、その上で第1ヴァイオリンが繊細で軽やかな対旋律を紡ぎ出す(2声部書法)。

【位置づけ】

eroica-2

3連符のさざ波

E-flat major2/41:22 – 1:56

【仕組み】第1ヴァイオリンが流麗な3連音符のアルペジオを刻み、中低音の主題と絡み合う(3声部書法)。

【位置づけ】

eroica-3

プロメテウス旋律の降臨

E-flat major2/41:56 – 2:38

【仕組み】オーボエとクラリネットが高らかにお馴染みの「プロメテウスの旋律」を歌い、これまで聴いてきた低音主題がその伴奏であったことが明かされる。

【位置づけ】

eroica-4

第1フーガ(短調の暗雲)

C minor2/42:39 – 3:32

【仕組み】バス主題の冒頭動機を取り出し、弦楽器群がハ短調で次々と模倣を繰り広げる厳格なフーガ。劇的なクライマックスへと上り詰める。

【位置づけ】

eroica-5

フルート独奏と行進曲

D major2/43:33 – 3:54

【仕組み】予期せぬニ長調への転調。低音の力強い行進曲のリズムに乗って、フルート独奏が華麗なアルペジオと装飾音を軽快に吹き鳴らす。

【位置づけ】

eroica-6

ハンガリー風の情熱舞曲

G minor2/43:55 – 4:50

【仕組み】ト短調の激しい性格変奏。シンコペーションを効かせた鋭いアクセントと打楽器的な弦の刻みで荒々しい舞曲を描く。

【位置づけ】

eroica-7

第2フーガ(反転主題の大展開)

C major -> E-flat major2/44:51 – 6:24

【仕組み】バス主題の音程を上下反転(転回形)させた主題による大フーガ。対位法の極限まで展開し、全合奏の雄大なドミナント保続音へと雪崩れ込む。

【位置づけ】

eroica-poco-andante

英雄の賛歌(至高のコラール)

E-flat major2/46:25 – 10:45

【仕組み】テンポを落とし、オーボエが静謐に主題を歌い出す。やがて3本のホルンと全オーケストラが加わり、第2楽章(葬送行進曲)の悲哀を克服した真の英雄的凱歌を奏でる。

【位置づけ】交響曲第3番全体の精神的頂点(アポテオーシス)。

eroica-presto

歓喜の大団円(Presto Coda)

E-flat major2/410:46 – 11:50

【仕組み】冒頭の導入音型が回帰し、猛烈なプレストへ突入。ティンパニとトランペットが連打され、熱狂と祝祭の渦のなか全曲を力強く結ぶ。

【位置づけ】