ブルース
アフリカ系アメリカ人の労働歌・霊歌にルーツを持つ南部の土着音楽。ブルー・ノートとシンコペーションの身体性が生んだ情感は、後のR&B・ジャズ・ロックンロール・カントリーを横断して受け継がれた。1940年代の都市化・電化は初期R&Bへの合流として系譜図上に表される。ジミー・ロジャーズの「Blue Yodel No. 1」は、このブルースの語法を白人カントリーの側へ持ち込んだ画期の例。
ジャンル系譜
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HEAD ブルース · 祖先 2 · 2 ROOTS
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このジャンルの楽曲
セントルイス・ブルース
楽譜として流通していた初期ブルースが、ベッシー・スミスとルイ・アームストロングの名演によりジャズ・ブルースの不滅のスタンダードへ再定義された。
I'm Your Hoochie Coochie Man
過大入力によるアンプの歪みと反復リフが、ブルース・ロック誕生の米側源流となった。
Rollin' Stone
アコースティックの余韻を残すデルタ由来の弾き語りブルースから、バンド編成でビートを規格化したブリティッシュ・ロックの原点へ。
Roll 'Em Pete
都市部クラブで研ぎ澄まされたブギ・ウギが、初期R&Bのバックビート母体となった。
Pinetop's Boogie Woogie
タイトルに「ブギウギ」を初めて刻んだ1928年の記念碑的録音。安酒場ピアノが打楽器化した瞬間。
It's Tight Like That
世俗ブルースの3連シャッフルが、モダン・ゴスペル合流の身体性を供給した。
Living on Easy Street
都市部ダンスホールの世俗ブルースが、ゴスペル世俗化のブリッジとしてソウル誕生へ合流した。
Caldonia
歓楽街のジャンプ・ブルースが、ロックンロールの駆動音へと姿を変えた。
Hound Dog
黒人R&Bのオリジナル「Hound Dog」が、エルヴィスのロックンロールでティーンエイジャー市場を主役に据える社会現象へ。
Shake, Rattle and Roll
黒人ジャンプ・ブルースの身体性が、白人バンドのカバーを経てロックンロールのビートとしてポップ市場へ届いた。
Sweet Home Chicago
デルタからシカゴへ。都市型ブルースの原型となり、世界で最も愛されるブルース・スタンダード。
Cross Road Blues
アコースティック・ブルースの極致が、のちのロック世代に多大な影響を与えた伝説の一曲。
High Water Everywhere
1927年の大災害を記憶し、コミュニティの苦難を記録したフォーク・ブルースの金字塔。
Pony Blues
デルタの原初ブルースが、弟子ハウリン・ウルフの「Saddle My Pony」として、戦後のシカゴ・ブルースへ受け継がれた。
Crazy Blues
1920年の「史上初のブルース録音」が、2014年のニューオーリンズの路上から、94年後の大衆へ再び歌い継がれる。
Match Box Blues
ブラインド・レモン・ジェファーソンのカントリー・ブルースが、カール・パーキンスのロカビリー『Matchbox』へと決定的に再定義された。
Jim Jackson's Kansas City Blues
メンフィスのストリート・ブルースが12小節に定式化され、初期ブルース最大級のヒットとなった源流曲。
Blue Yodel No. 1 (T for Texas)
12小節ブルースの骨格に裏声ヨーデルが溶け合い、カントリー最初の大ヒットが生まれた。